2020/9/3 木曜日

8月18、20日開催!建設業で働く生の声が、生徒の皆さんの道標になる!「けんせつ小町と座談会」を開始しました!

Filed under: 建設業協会 — admin @ 8:43:04

令和2年8月18日、20日の2日間、徳山工業高等専門学校(以下、徳山高専)と徳山商工高等学校(以下、徳山商工)において、女性を対象とした「けんせつ小町と座談会!」を開催しました。(主催:山口県、共催:中国地方整備局山口河川国道事務所、中国地方整備局山陰西部国道事務所、(一社)山口県建設業協会、後援:山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会)
このイベントは、建設業界で働く女性技術者・技能者等である「けんせつ小町」との交流を通して、建設業への女性の理解と関心を高めることを目的に行っています。
例年は座談会と併せて工事現場の見学会を開催していましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止し、座談会のみとなりました。

8月18日、徳山高専において開催した座談会には、徳山高専土木建築工学科4年の女子生徒6人と、けんせつ小町7人が参加

前半、後半に分けて、人数を分散し行いました。

また、同学科の別の生徒約20人もオンラインで参加しました。

生徒からの質問は、資格や残業、男性の職人さんとのやりとりなど仕事に関するものから、休みの日の過ごし方や趣味などプライベートなものまで多岐に及び、けんせつ小町の皆さんは一つ一つの質問にじっくりと考え、丁寧に回答していました。

今年は、コロナ禍でインターンシップ活動が難しいこともあり、「何を基準に就職先を決めたらいいのか分からない」との生徒からの質問には、「先生にしっかりと相談し、自分のやりたいことが実現できるか、譲れないものは何かを考えてみては」、「今しっかり悩んで迷うことは無駄ではなく、とても大切だと思う」と心強いアドバイスがありました。

徳山高専4年の淺田さん(写真左上)、岸田さん(写真右上)は、「実際に働いている人の意見を聴くことができ、とても参考になりました。希望の就職先はまだ決めかねていますが、“これ”というやりがいを会社に入ってから見つけたい」、「女性が少ない建設業において、困ったときは助け合って仕事ができるということを教えていただき、安心しました」と笑顔で話してくれました。

けんせつ小町として参加した山口河川国道事務所の布野里梨花さん(写真上)にお話を伺うと「建設業を志しながらも、公務員、民間企業、進学とどうすればいいか悩みますよね。今回の座談会の話で、少しでも生徒の皆さんの背中を押すことができればいいなと思います」と話されていました。

また、同じくけんせつ小町として参加した井森工業(株)の河野璃七さん(写真上)は「、私も昨年まで学生だったので、生徒の皆さんの悩む気持ちがとても良く分かりました。就職が決まれば安心できると思うので、前向きに進んでほしいです!」と話されていました。

8月20日、徳山商工において開催した座談会には、徳山商工1〜3年の女子生徒28人と、けんせつ小町12人が参加

はじめにパワーポイントなどを使用したけんせつ小町の方々の自己紹介が行われた後、二つの教室に分かれて座談会を行いました。

慣れ親しんでいる教室での座談会ということもあり、生徒の皆さんもとてもリラックスした雰囲気で話が弾み、高卒後・大卒後の就職ではそれぞれどんなメリット・デメリットがあるか、現場と設計の立場ではどんなやりとりがあるかなど、具体的な内容の質問が多くありました。

参加した徳山商工3年の岡田さん(写真左上)、佐藤さん(写真右上)は、それぞれ「自分の希望する職場の方の話を聴くことができ、とても参考になりました。今後の勉強にもやる気が出ました!」「たくさんの方と楽しく話をすることで、建設業で働くことへの不安も消えたように思います」と、イキイキとした表情で感想を話してくれました。

けんせつ小町として参加した平村設備工業(株)の金岡麻季さん(写真上)は、「私は雇う側の立場なのですが、生徒の皆さん一人一人がとてもしっかりした印象で、話に対して前向きだったので、ぜひうちの会社にもきてほしいなと思いました。女性ということで不安もあるかと思いますが、建設業といっても職種もさまざまなので、『やりたい』という気持ちを大切に育てていってほしいです」と話されていました。

また、同じくけんせつ小町として参加した周南市役所農林課の浦口実香さん(写真上)は、「残業や働き方など具体的な質問が多くあり、仕事のイメージをもって参加してくれているんだなと感心しました。女性の活躍の場も増えてきているので、どんどんチャレンジしてほしいですね」と話されていました。

徳山商工の松井幸司先生(写真上)は、「インターンシップも難しい中、実際に建設業で働く方々と話ができる大切な機会を与えてもらい、生徒たちの笑顔を見ることができて本当に嬉しいです。また今回は本校の卒業生が小町として参加してくれ、生徒たちにアドバイスをする姿も見られ、成長を感じることができました。学校という自分たちのホームで思う存分話が聴けて、生徒たちの活力になったのではないでしょうか」と話されていました。

多くのイベントが中止される中、けんせつ小町と生徒が直接話す貴重な機会となった今回の座談会。生徒の皆さんの未来につながる一助になることを願っています。 本協会では、今後も国や県と連携しながら、建設業への女性の入職促進に取り組んでいきます。

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