8月22日「けんせつ小町に会おう!」を開催しました!
平成30年8月22日、建設業で活躍する女性を対象にした交流会「けんせつ小町に会おう!」を道の駅ソレーネ周南にて開催しました。
(主催:山口県、共催:山口県建設業協会、協力:国土交通省山口河川国道事務所、後援:山口県教育委員会、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会)
このイベントは、建設業で働く女性技術者・技能者等である「けんせつ小町」との交流を通して、女性の活躍できる建設業への理解を深めてもらうことを目的に行っています。
昨年に引き続き2度目の開催となった今回は、徳山商工高等学校(以下、徳山商工)、徳山工業高等専門学校(以下、徳山高専)から延べ34人の女生徒と、けんせつ小町12人の合計46人が参加しました。
当初、防府市の一般国道2号富海拡幅工事の現場を見学する予定でしたが、台風の接近に伴い、道の駅ソレーネ周南・研修交流室での講習・座談会のみの行程となりました。
はじめに、中国地方整備局初の女性技官である山口河川国道事務所工務課専門官 山村尚美さんから「一般国道2号富海拡幅工事」の説明がありました。
拡幅工事により、交通混雑の緩和を図るとともに、交通事故の削減、地域経済の活性化等が期待されることなど資料を用いて詳しく話されたほか、中国地方整備局の女性職員による女性の入職促進や就労継続など様々な取組も紹介され、生徒の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
次に、建設VR(仮想現実)体験が行われました。
現在、建設業界では、生産性を向上させ、魅力ある建設現場を目指す取組としてICTの全面的な活用を促進しており、人工衛星の電波により高精度の測定を行うなど新しい技術が取り入れられています。
その中でも、3D映像を現実のように体験することができるVR(仮想現実)は、遠隔地からの現場の確認や、CADデータの設計の検証など、さまざまな場面での活用方法が生まれています。
体験した徳山商工3年 湯野千聖さん(写真下)は「目の前に3Dが広がっていてびっくり。ポイントするだけで距離が測れて不思議でした」と興奮した様子で感想を語りました。
また徳山高専2年 淺田穂乃果さん(写真下)は「自分が動けば景色も動いて、まるで本当に自分が現場にいる感覚でした。実際に建設業の仕事に就いたら、ぜひ使ってみたいです」と話していました。
講習会の後は、けんせつ小町の方とのランチ座談会。
昼食をとりながら、自由に意見交換が行われました。女性同士、和やかな雰囲気の中、仕事の内容から家庭との両立、プライベートまでさまざまな質問が飛んでいました。
生徒に話を聞くと「将来は自分の家を設計するのが夢ですが、やりたい仕事をするためにどんな会社に入ればいいのかなど、とても参考になりました。資格もたくさん取りたいです」(徳山商工3年 岡部紫保さん:写真上)
「お仕事の内容や規模など具体的なお話が聞けて勉強になりました。現場もぜひ見てみたかったです」(徳山高専2年 松村美佑さん:写真上左)といった感想が聞かれ、非常に有意義な座談会となったようでした。
工事の説明を行った山村さん(写真上)は「建設業とひとことにいっても、建築なのか土木なのか、ゼネコンなのか発注者なのか。道は色々あるので、やりたい道を見つけられる一助となれればと思い、座談会ではお話させてもらいました。建設業で働く女性が増えれば、その分意見が通りやすくなり、より女性が働きやすい職場になります。ぜひけんせつ小町を目指してほしいですね」とおっしゃっていました。
また、山口県宇部港湾管理事務所 主任技師の南 円さん(写真上)は「自分たちの頃は女性で建設業に進む人は少なかったので、こんなに興味を持ってくれている女の子がいてびっくりしました。皆さんハツラツとしていて、建設業の仕事に就いてもきっと活躍してくれると思います」と笑顔でエールを送っていました。
けんせつ小町と参加者の充実した交流が図れた今回のイベント。実際に働かれている女性の生の声は、何よりも参加者の皆さんの心に残ったのではないでしょうか。
本協会では今後も国や県と連携しながら、建設業への女性の入職促進に取り組んでいきます。
最後に、今回参加した生徒のアンケート結果はこちらでご覧ください
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