去る１０月１０日、東京都のメルパルクホールで開催された「平成２６年度優秀施工者国土交通大臣顕彰式典」において３８９名の授与式が行われました。
優秀施工者国土交通大臣顕彰者は、通称「建設マスター」と呼ばれています。
建設マスター制度は、建設現場において工事施工に直接従事し、優秀な技能・技術を有する建設技能者を「優秀施工者」として国土交通大臣が顕彰することで、「ものづくり」に携わっている者の誇りと意欲を増進させ、能力と資質の向上を促進するとともに、その社会的評価・地位の確立を図り、建設業の健全な発展に資することを目的として平成４年度に創設され、今年で２３回目の顕彰となりました。
当協会では山口県土木建築部と共に、この制度の普及啓発に協力するため、毎年秋に「山口県優良工事表彰」を受賞された会員企業を対象に候補者の推薦を行い、平成２６度については上記の３名が顕彰されました。
写真右から、大木 穂 様（日立建設�衞�井支店）、末永 博仁 様（日進電気工事�蝓法⊇屠棔‥位蕁〕諭吻詈橡椽天�：山陽建設工業�蠖篩Α�です。この度は誠におめでとうございます。
式典の冒頭、国土交通省の大塚 高司大臣政務官（写真一番左）から、「建設マスターは第一線でものづくりを行う優秀な技術者である。建設業は人の技術や技能に支えられる産業であり、その役割を果たすためには、これからも優秀な人材確保と優れた技能の継承が重要となっている。今回の顕彰者はまさにものづくり、ひとづくりの名人と称するにふさわしい方々である」と顕彰者を称えました。
その後、全国より集まった約４００名の顕彰者でホールが埋めつくされ、地区ブロック毎に１名ずつ顕彰者の名前が呼ばれました。
次に顕彰者を代表して、今年は過去最大となる５人の女性顕彰者の中から 町 美差恵 氏（静岡県）が顕彰状を受け取り、橋本 幸博 氏（石川県：写真中央）が代表謝辞を行いました。
謝辞では「一刻も早く一人前になるべく邁進してきた。新しい建築基準に対応するため、新工法を取り入れるなど、常に新しい技術を習得してきたので、実践に勝る修行はないと思っている。長年の修行によって、培った技術を発揮して、ものをつくりあげる喜び、達成感を後輩たちに受け継いでいくことが今後の使命である」と新たな決意を表明しました。
次に、受賞者の子供から寄せられた作文を司会者が紹介した後、今夏募集していた建設産業人材確保・育成推進協議会主催による「私たちの主張」の入選作品の発表が行われました。
発表後、国土交通大臣賞を受賞された作文２点「続・働く父の背中から」の菅氏（写真一番右）と「地図に頼らない仕事」の西久保氏（写真右から２番目）が代表して、朗読を行いました。
また、今年度からは新たに高校生部門として「建設業の未来」を担う高校生の君たちへ・作文コンクールの発表も行われました。こちらも国土交通大臣賞として、作文２点「祖父を越える日まで」の葛城君（写真左から２番目）と「建設業へ就業した場合の５年後、１０年後の自分」の矢野君（写真一番左）の２名が朗読を行いました。この４名を含めた入選作品については、当協会のＨＰ「建設業の雇用改善とイメージアップコーナー」に今後リンクしますので、今しばらくお待ちください。
建設マスター関連の最近の話題としては、過去の顕彰者であった�螳羝響箸留�野 幸巳 氏（山口支部）が「平成２５年度山口県選奨」で「産業功労」を受賞しました。これで建設マスター出身者からは３人目の受賞となります。
県内の隠れた功労者として、平成２６年度も引き続き県選奨に過去の建設マスター顕彰者がノミネートがされています。
結果はまたお伝えしますが、当協会では引続き国、県と協力して建設マスター制度の普及啓発に取組みたいと思っています。
（参考）協会広報誌ピラー８号での巻頭特集
（参考）建設マスターデータベース
