12月21日開催「けんせつ小町と座談会」が開催されました!
令和3年12月21日、徳山商工高等学校(以下、徳山商工)において、女性技術者・技能者が建設業の魅力を伝えるイベント「けんせつ小町と座談会!」が開催されました(主催:山口県、共催:中国地方整備局山口河川国道事務所、中国地方整備局山陰西部国道事務所、(一社)山口県建設業協会、後援:山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会)。
このイベントは、建設業界で働く女性技術者・技能者等である「けんせつ小町」との交流を通して、建設業への女性の理解と関心を高めることを目的に行っています。
例年は座談会と併せて工事現場の見学会を開催していましたが、今年度は昨年度同様、新型コロナウイルスの影響で中止となり座談会のみとなりました。
当日は、徳山商工1〜3年の女子生徒31人と、けんせつ小町15人が参加。はじめに、けんせつ小町の方々の自己紹介が行われた後、二つの教室に分かれて座談会を行いました。
生徒の皆さんは、はじめは少し緊張していたものの次第に打ち解け、小町の方々が語る業界の魅力ややりがい、仕事と家庭の両立などについてのトークに熱心に耳を傾けていました。
また、生徒からは「女性の少ない現場で困ったことは?」「休日はきちんと取れますか?」といった女性の働きやすさや待遇についてなど仕事に関する質問があがったほか、面接の雰囲気や受け答え、希望の就職先に入るために高校生のうちに何をしておけばいいかといった就職を見据えた具体的な質問も多く寄せられ、建設業への高い関心を伺わせました。「男性と女性で給料が違いますか?」との質問には「違いはありません。しっかり働けばその分成果も出るので、資格などを取りながらどんどんスキルアップしていってほしい」とアドバイスがありました。
参加した生徒に感想を伺ったところ、
3年各務 帆南さん(写真上)
「建築のことを学んでインテリアコーディネーターになるのが夢です。卒業後は進学が決まっているので、学生のうちにもしっかりと資格をとっておくことが大切だと教わることができて良かったです」
2年 松岡 星奈さん(写真上)
「色々な企業や公務員の方から生のお話が聞けてとてもためになりました。みなさんイキイキとして楽しそうで、現場で働いてみたいなと思いました!」
1年 有吉 咲楽さん(写真上)
「将来は土木に携わりたいと思っているので、実際に働いている方からたくさん話が聞けて、不安が少なくなりました」
と、建設業で働く女性のお話や明るい姿に励まされた様子でした。
徳山商工の松井幸司先生(写真上)は、「コロナの影響により、さまざまなイベントが中止になる中、今年も貴重な機会をいただきありがとうございます。就職で初めて社会に出る生徒たちが、高校生の今のうちに、実際に働かれている社会人の方に会い、生のお話を伺えるのは本当に有意義です。
また昨年イベントに参加していた生徒が、今年は小町として訪れてくれるなど、有機的な繋がりができ大変嬉しく思っています」と話されていました。
また、座談会終了後、けんせつ小町の方々にもコメントをいただきました。
入交電設(株)の徳沢祐貴子さん(写真上)
「高校生のうちから、やりたいことやなりたいものがはっきりしている子がいて感心しました。まだ何をしたらいいか分からない・・という子も、何がきっかけで将来につながっていくのか分からないので、自身の思いを大切に進んでほしいです」
(株)中山組の富永彩香さん(写真上)
「質問を聞いていると『土木はキツイ』というイメージがやっぱりあるなと思いました。言葉で伝えるのは難しいですが、自分の環境や体験を話すことで少しでも土木の良さが伝わればいいなと思い話をしました。現場を見てもらうのもいいですね」
日立建設(株)柳井支店の濱田桃子さん(写真上)
「私も就職1年目なので、生徒の皆さんの悩みや疑問をついこの間まで考えていたなと懐かしく
思いました。実際に就職してみると、確かに女性は少ないですが、周りの皆さんも優しく働きやすいです。前向きな気持ちでこの業界へ飛び込んでみてほしいです」
藤本工業(株)の田中茜さん(写真上)
「2年前けんせつ小町としてこのイベントに初参加したときよりも、参加している女生徒の数も多く、何よりしっかりと建設業に興味を持っている子が多くて、びっくりしました。これから建設業でたくさんの女性が活躍してくれるといいですね」
協和建設工業(株)の森田恵理さん(写真上)
「現在は建設現場でも女性の働きやすい環境が整ってきて、その分活躍する機会が増えています。求められることも増えますが、やりがいも増える。しっかりと認められ、成長できる場ですので、夢をもって建設業にチャレンジしてほしいです」
終始和やかな雰囲気で、たくさんの笑顔が見られた今回の座談会。参加した生徒の皆さんが、
将来、「けんせつ小町」として活躍する姿を楽しみにしています。
本協会では、今後も国や県と連携しながら、建設業への女性の入職促進に取り組んでいきます。
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