ものづくりの楽しさ体験!徳山商工高・協会共催 第5回「中学生ブリッジコンテスト」開催!
毎年恒例となった「中学生ブリッジコンテスト」ですが、平成28年度は8月26・27日の2日間、下松市のザ・モール周南「海の広場」にて開催しました。(山口県立徳山商工高等学校主催、(一社)山口県建設業協会、(一社)中国建設弘済会共催、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会、周南市教育委員会、下松市教育委員会後援)
このコンテストは「橋」の模型を製作する過程で、ものづくりの楽しさを体験してもらい、建設業や土木・建築系専攻科に対する実業高校に興味関心を持ってもらうことなどを目的に実施しているもので、今回が5回目の開催。審査はプレゼンテーション・デザイン・質量(経済性)・強度の4つの観点から総合順位を決定します。会場は徳山商工生徒のデザインした看板等で飾り付けされ、山口県土木建築部作成のイメージアップパネル(写真下)も多数展示されました。
今回も公募により応募してきた、県内10の中学校から24名の生徒が参加しました。2日間の大会日程で、1日目は橋の構造を学び、橋を製作。徳山商工高等学校の生徒にサポートを受けながら、まず与えられた設計図をもとに「バルサ材」という軽量で加工のしやすい木材を使って、橋梁模型を試作し、質量測定と載荷試験を実施しました。その後、各々が考えたデザインをもとに設計図を描き、同じくバルサ材を用いてオリジナルの橋梁模型を製作しました。
2日目はいよいよコンテストです。まず1分間の発表時間でデザインのコンセプトや工夫した点など、それぞれ作った想いを壇上でプレゼンテーション。夏休み期間中の週末ということもあり賑わう会場のなかでしたが、生徒たちは緊張しながらも一生懸命説明する姿やユニークなアイデア、トークを披露し、大いに盛り上がりました。
その後、製作した橋の重さを測定する質量コンテスト、最大5キロまで載荷させていく強度コンテストを実施しました。
審査を経て見事、優勝を飾った田布施町立田布施中学校1年の田中悠太くんからは「橋をアーチ型にするのにそれぞれのパーツを切り出し、組み合わせていく作業が大変でしたが、かっこよくできました。優勝できて達成感は半端ないです」、サポートした高校生の林 里苑さんからは「自分でやるのと違って、中学生のアイデアからそれをどうやって完成させるかまでサポートするのは難しかったですが、初めての体験で自分も学びもあり、楽しめました」とそれぞれ達成感に満ちた表情で話してくれたのが印象的でした。なお、今年の表彰者は例年の5名から、エンジョイ賞やナイスセンス賞が追加されて7名になりました。(表彰者記念写真及び審査結果は一番下)
実行委員長であり、壇上でも進行を盛り上げていた徳山商工高等学校・松井幸司先生(写真下:左)は「今年で5回目を数え、過去に参加した中学生が徳山商工高校に入学し、今では高校生となってサポートしたり、リピートして参加してくれる中学生がいたりと作品のレベルも認知度もアップしているのを実感しています。これからも継続して開催していき、ものづくりの楽しさを広げていきたいです」とおっしゃっていました。
大会会長を務められた徳山商工高校・辻岡博之校長(写真上:右)は「参加した中学生の独創的なアイデアやレベルの高さに感動しました。サポートにあたった生徒たちにとっても人に教えることで、授業で学んでいることの理解や、コミュニケーション能力が養われたように感じます」と生徒たちの未来への期待に膨らませながら語られていました。
このコンテストへの参加経験が生徒さんの将来に向けたものづくりへの意欲や希望につながることを願っています。松井先生からは後日、当日参加した「中学生及びサポートの高校生のアンケート結果(クリック)」も頂きました。また先生の報告では、昨年参加した中学生3年生の8割近くが徳山商工高校の環境システム科(旧土木科)を受験し、今年入学しているという驚きの結果も出たそうです。全国的にも珍しいこのイベント、協会としても今後も全面的にバックアップしていきたいと思っています。
(表彰者記念写真:左から)
ナイスセンス賞:相津康之介くん(下松市立久保中学校3年)
エンジョイ賞:澄田翔くん(周南市立周陽中学校1年)
審査員特別賞:小田拓夢くん(周南市立住吉中学校2年)
デザイン賞 新田征亮くん(周南市立周陽中学校3年)
優勝:田中悠太くん(田布施町立田布施中学校1年)
準優:山下航星くん(岩国市立麻里布中学校3年)
3位:高重一輝くん(光市立浅江中学校2年)
トラックバック URI : http://www.yamaken.or.jp/blog/wp-trackback.php?p=373