高校生へ魅力発信！やまぐち建設産業業界研究セミナーを開催しました！
平成28年6月7日、山口県セミナーパーク、山口きらら博記念公園にて「やまぐち建設産業業界研究セミナー」を開催しました。（主催／山口県、（一社）山口県建設業協会、後援／山口県教育委員会、山口県工業教育研究会、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会）
このセミナーは、県内で土木建築を学ぶ高校生に、地域の社会インフラを支え、災害から住民を守る地元の建設業の役割を理解してもらい、山口県の建設産業をよりよく知ってもらうことを目的に行われたもので、岩国工業高等学校都市工学科１・２年生70名、徳山商工高等学校環境システム科３年生19名、山口農業高等学校２年生40名の３校合計129名及び業界関係者約30人と総勢約160名が参加しました。
まずはじめに、東日本大震災で被災した仙台市内の復旧・復興作業で陣頭指揮を執った（一社）仙台建設業協会副会長の深松 努さん（�蠖湿樵搬緝宗�による「東日本大震災現場からの証言 復興に向けての課題と提言」と題した講演を行いました。
深松さんは、現場での対応や課題などに触れ、地域建設産業が果たす役割や重要性などについて語られ「報道などでは取り上げられないが、自衛隊などとともに、震災直後から作業にあたったのが建設作業員。道路を切り開かなければ人命捜索も出来ない」と、道路啓開をはじめとしたインフラの復旧や重機・作業員の確保、燃料・食料不足対策、人命捜索などにあたった経験を披露。全国的に建設従事者の人材不足の中で「地域を守る絶対数の建設業者の確保をしなければならない」と、その必要性を強調されました。また「緊急時には情報が錯綜するので普段から行政と連携し、ワンストップの指令体制の確立が不可欠」とも指摘があり、山口での大災害を想定した備えの重要性を力説されました。
講演会の終盤では、参加した高校生に対し、「災害が発生したら、地域を復旧させることができるのは土木や建築の技術を学んだ皆さんしかいない。是非建設業界に入ってほしい。」と熱いメッセージで締めくられました。
次に体育館に会場を移し、（一社）山口県建設業協会、山口県鳶工業連合会、山口県鉄筋工業協同組合、やまぐち建設２１の会の４つの参加団体が各ブースを設け、高校生側は少数のグループに分かれて参加しました。「厳しいというイメージで敬遠されがち」な建設業のやりがいなどについて、各団体とも映像や資料などを通じて説明を行いました。
(一社)山口県建設業協会（会長：井森浩視）は山口県土木建築部及び会員企業と協力して作成したＤＶＤ「新たなる建設業〜未来をつくる君たちへ」と国土交通省が作成したＤＶＤ「建設現場へＧＯ！」２本の上映会を行い、協会広報誌ピラーや建設業界ガイドブック等の配布コーナーを設置しました。
山口県鳶工業連合会（会長：栗栖龍男）は鳶の歴史をパネルやＤＶＤを使って紹介、実際に足場を組んだ高所体験コーナーも設置しました。
やまぐち建設２１の会（代表：�盪垣擬�）は若手経営者の有志の会として、建設業の役割や仕組みを�盪蛎緝充�らがプレゼンテーションしました。
山口県鉄筋工業協同組合（理事長：宮本ゆり子）はＤＶＤ上映のほか技能士による鉄筋組立等の作業実演や生徒への体験コーナーを設置しました。
参加者の声として、「授業では教わらない具体的な建設業の仕事を知ることができ、とても新鮮だった」と山口農業高校環境科学科２年の加藤智樹くん。他の多くの生徒さんも各団体の担当者の説明を皆さん熱心に聴き入っている姿が印象的でした。
セミナーの最後には、2001年開催の「山口きらら博」にあたり建設された、きらら博記念公園を見学。当時の建設の状況などを説明し実際の建設の仕事について理解を深めてもらいました。
生徒さんたちにセミナーに参加した感想を伺うと「自分のやりたい仕事のイメージがわいた」「建設業に対して意識が変わった」「目指す道を確信した」などの声を聞くことができました。
今後も県内で土木建築を学ぶ人たちに山口県の建設業を理解してもらえるような情報の発信をしていきます。
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