強く、軽く、美しい橋を目指して！「徳山商工高主催・建設業協会共催の中学生ブリッジコンテスト」初開催！！
8月24、25日の２日間、徳山駅ビル２階・市民多目的広場にて「中学生ブリッジコンテスト」を開催しました（山口県立徳山商工高等学校主催、山口県建設業協会共催）。
これは中学生に“ものづくり”の楽しさを体験してもらい、建設業、また土木・建築系専攻科のある実業高校への興味関心を高めてもらう目的で実施したもので、今回が初の試みとなります。一般公募に応募された中学生10名参加し、徳山商工高等学校の生徒がサポートにつきました。
コンテストのルールは、軽量の木材であるバルサ材を使用して、オリジナルの橋の模型を製作し、「デザイン・軽さ（経済性）・強さ」を競い合うというものです。
１日目にまず橋の構造について学び、基本の模型をつくった後、オリジナルの橋を製作。
２日目に作品のプレゼンテーションを行い、デザイン、質量、強度について審査が行われました。
出来上がった橋は、ドームを模したものや、上部構造と下部構造にわかれたもの、左右非対称なものなど、それぞれ個性的な形をしていて、アイデア溢れるものばかり。
基本構造を満たした上で自由な発想がみられる橋に、審査員の方々も感心し、熱心にプレゼンテーションを聞いておられました。
また強度コンテストは、橋に１キロずつ重りを吊し、そのまま20秒制止する方式で行われ、全員が固唾をのんでその様子を見守りました。
途中、「ミシッ！」「パキッ！」と音がするものもあり、会場に緊張が走りましたが、なんとすべての橋が最高得点である５キロの荷重に耐え、拍手がわきました。
大接戦の中、優勝の栄冠を掴んだのは、岩国市立本郷中学校２年の三浦祐平くん。27.81gという最軽量の質量が勝利の決め手となりました。
参加した中学生からは「カッターで正確に木材を切るのが難しかった」「こういったものをつくるのは初めてだったけど、とても楽しかった。また機会があればやってみたい！」と声が聞かれました。
また、サポートした高校生は「言いたいことがうまく伝わらず、自分で作るよりもとても難しかった。教えるということの大変さがわかった。中学生の皆さんは短時間でよくここまでできたと思う」と驚いた表情を見せていました。
大会会長の徳山商工高等学校校長・栗林正和さん（３列目右から４番目）にお話を伺うと「いずれもオリジナリティがあり、工夫を凝らした作品ばかりで大変感動しました。初めての試みで学校にとってもチャレンジでしたが、試行錯誤しながら広く知られる大会になってほしいと思う」と述べられていました。
実行委員長である徳山商工高等学校・川崎主税先生（３列目左から４番目）は「建築というと、特に中学生にとっては難しいイメージがあると思いますが、魅力に溢れた分野です。このコンテストでその魅力を少しでも味わってもらえたら嬉しい。今後はチーム戦も考慮に入れながら取り組んでいきたい」と意気込みを語って下さいました。
コンテストの最後には、参加した中学生、サポートした高校生ともに清々しい笑顔が見られました。一から橋をつくるだけでなく、プレゼンテーションでその魅力を伝えるところまで実施された今回の大会。達成感とともに、ものづくりの楽しさをしっかりと感じられたのではないでしょうか。この日芽生えた興味の芽が、すくすくと育っていくことを願っています。
優 勝・三浦 祐平くん
準優勝・中村 玲那さん
３位・川�� 泰奈さん
デザイン賞・松本 直也くん
審査員特別賞・下村 龍彦くん
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