8月19日開催 ICTで女性の活躍の場も広がる! 「けんせつ小町に会おう! 工事現場見学会」を開催しました!
令和元年8月19日、女性を対象とした現場見学会「けんせつ小町に会おう! 工事現場見学会」を開催しました。(主催:山口県、共催:中国地方整備局山口河川国道事務所、(一社)山口県建設業協会、後援:山口県教育委員会、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会)
このイベントは、建設業で働く女性技術者・技能者等である「けんせつ小町」との交流を通して、建設業への理解を深めてもらうことを目的に行われています。
3回目の開催となる今回は、徳山商工高等学校(以下、徳山商工)、徳山工業高等専門学校(以下、徳山高専)、田布施農工高等学校から延べ32人の女子学生と、けんせつ小町17人の合計49人が参加。多くのテレビ局や新聞社も取材に訪れていました。
当日は朝9時半に道の駅ソレーネ周南・研修交流室に集合し、午後から見学する「一般国道2号富海拡幅工事」の概要説明が行われた後、建設VR(仮想現実)体験、けんせつ小町とのランチ座談会が行われました。
建設VR体験は、重機の操縦席から見える工事現場の仮想空間を体験してもらうというもの。
参加した女子学生の皆さんは装着したディスプレイに映し出される映像に興味津々で、「本当に工事現場にいるみたい」と首を上下左右に動かしながら、360度変化する現場の様子を味わっていました。
また、同時に行われた油圧ショベルのシュミレーター体験も人気を集め、「自分でも本物の重機を運転できそうな気がしてきた」と夢中になって操作する女子学生の姿が印象的でした。
その後、昼食をとりながら、けんせつ小町の方々と女子学生の皆さんの座談会が行われました。
初めは緊張してい女子学生も、けんせつ小町の方々のリードでいつのまにか笑顔になり、仕事の内容や給料、休暇、子供ができてからの働き方など、積極的に質問がなされ、活気ある座談会になりました。
また、今回は国、県、市、民間と異なる職場で働かれているけんせつ小町の方々が参加されており、生徒さんからは働き方の違いについて尋ねる姿も多く見られました。
午後からは場所を移動して、防府市富海の「一般国道2号富海拡幅工事」現場の見学を行いました。
この現場では、ICT建機を利用した施工を行なっている現場で、ドローンなどによる測量データと設計図から3D設計データを作成し、ICT建機に読み込ませ施工をしています。
見学会では、ICT建機の操縦席や実際に動く様子を間近に見せてもらい、その有用性について説明を受けました。
「ICT建機で作業をすることで、土を削る場合はその角度や深さを制御、確認でき、迅速で確実な作業ができる」との説明に、女子学生の皆さんは頷きながら熱心に作業の様子を見つめていました。
見学の後は道の駅ソレーネ周南に戻り、建設ICTについて取り扱い企業から詳しい説明を受けた後、全員でドローンによる記念撮影を行い、全日程を終了しました。
参加した徳山商工・3年の島崎雅さん(写真上)に感想を聞くと「たくさんのけんせつ小町の方とお話ができて、この業界で働くことへの自信につながりました。女性の活躍がどんどん広がっていくといいなと思います」と話してくれました。
また徳山高専・3年丸岡紗也さん(写真上)は「公務員、民間、それぞれの人と話が出来て、とても参考になりました。転勤や休暇の取り方など、色々な面から自分の就職先を考えていきたいです」と未来へ夢を膨らませていました。
けんせつ小町として参加したシマダ(株)の重冨加奈さん(写真上)にお話を伺うと「建設業は女性にはキツそう!というイメージもありますが、働き方もさまざまで、子供ができても続けていける、やりがいのある仕事です。興味があればぜひ飛び込んでみてほしいと思い、積極的にPRしました!」と笑顔で話されていました。
また、同じくけんせつ小町として参加した日立建設(株)の小迫郁絵さん(写真上)は「女子学生の皆さんからの質問では、働き方や残業など具体的な質問も多くあり、それだけ建設業に興味があるんだと嬉しくなりました。弊社でも企業内保育施設が開設されたりと、女性が安心して働ける職場づくりが進んでいます。たくさんの女性が建設業で活躍してくれるといいですね」と話されていました。
ICTなど最新技術の導入により、若者や女性の活躍がさらに期待される建設業。今回の見学会では新しい建設業の魅力と、建設業における女性のさまざまな働き方について、知ってもらう良い機会になったのではないでしょうか。
今回参加した女子学生が建設業の仕事に興味を持ち、建設業界で活躍してくれることを楽しみにしています。
本協会では今後も国や県と連携しながら、建設業への女性の入職促進に取り組んでいきます。
トラックバック URI : http://www.yamaken.or.jp/blog/wp-trackback.php?p=542
コメント (0)