徳山商工高・協会共催 第4回 中学生ブリッジコンテストを開催!
8月21〜22日、下松市の「ザ・モール周南」において、「中学生ブリッジコンテスト2015」を開催しました。(山口県立徳山商工高等学校主催、(一社)中国建設弘済会共催、(一社)山口県建設業協会、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会、周南市教育委員会、下松市教育委員会後援)
このコンテストは、県内の中学生に建築の花形ともいえる「橋」を製作する過程で、ものづくりの楽しさを体験してもらい、建設業や土木・建築系専攻科のある実業高校に関心をもってもらうことを目的に実施しているものです。
4回目となる今回は、会場を徳山駅ビルから「ザ・モール周南」に移して開催。会場は徳山商工生徒のデザインした看板等で飾り付けされ、国交省や山口県土木建築部、労働局職業安定部のイメージアップパネル(写真下)も展示されました。
コンテストの内容は、軽量の木材であるバルサ材を使用してオリジナルの「橋」を製作し、デザイン・軽さ(経済性)・強さ、そしてプレゼンテーションを競い合うもの。今大会は公募により応募された中学生9校21名が、徳山商工高等学校生徒のサポートを受けながら「橋」の製作を行いました。
1日目に橋の構造について学び、基本の模型を作った後、各々が設計図を作成しオリジナルの橋を製作。2日目のコンテスト日には、審査員と観客の見守る中、1分間のプレゼンテーションと質量計測、最大5キロまでの荷重をかける強度コンテストが行われました。
参加者のリピーターも多く、審査員から「年々レベルが上がっている」と評価を受けているブリッジコンテスト。今回の作品も左右非対称の個性的なデザインの橋から、軽量化を目指したシンプルな橋、タマネギの形を模した橋などさまざまで、時折ジョークも交えたプレゼンテーションに会場は盛り上がりました。
優勝に輝いたのは、周南市立富田中学校3年の栗光 琳華さん(写真上)の「スレンディングブリッジ」。デザイン、質量、強度、プレゼンテーションにおいて総合的に優れているとして評価を受けました。受賞した栗光さんは「まさか自分がという気持ちです。実感はないですがとても嬉しい。高校は徳山商工に入って、ものづくりを学んでいければと思います」と話してくれました。他に準優勝、3位、デザイン賞、審査員特別賞、構造部門賞が発表され、5名の受賞者に賞状と記念品等が贈られました。
参加した中学生に話を伺うと「初めは緊張したけれど、高校生が優しく教えてくれるので、楽しく製作することができた」「難しかったが、橋が出来上がった時の達成感は最高だった。次も絶対に出たい」とイキイキとした表情で感想を語ってくれました。サポートした高校生からは「出来るだけ分かりやすく教えているつもりでも、相手にとっては難しいという場面が多くあり、人に教えることの良い経験になった」「事前に橋のことを勉強してきていたり、設計図を考えてきていたりと、やる気がみなぎる参加者が増えた気がして嬉しい」と後輩達の活躍に笑顔をみせていました。
大会会長を務められた徳山商工高等学校・河村 隆校長(写真上:左)は「今回から会場が変わり、以前にも増して一般の皆さんに見て頂ける場所での開催になりましたが、いずれ社会に出て行く中高生にとって、とても良い刺激と緊張感の中コンテストができたのではないかと思います。ものを作り磨くということは、人を磨いていくことにも繋がります。今回参加した皆さんが、これから先も、ものづくりを続けていってくれることを期待しています」と述べられました。
また、実行委員長である徳山商工高等学校・松井 幸司先生(写真上:右)は「4回目となり、2年連続、3年連続で参加してくれる中学生が増え嬉しい限りです。過去の参加者の中には徳山商工へ入学してくれた生徒もおり、今後参加者だった中学生が、高校生としてサポートする側になることもあると思うと楽しみですね!」と生徒達の充実した表情を誇らしげに眺めておられました。
それぞれの思いが形となったブリッジ。ものづくりへの思いを磨いて、生徒達の輝く未来へ繋げてくれることを願っています。
(写真上:左から)
構造部門賞・栗原大造くん(周南市立住吉中学校3年)
デザイン賞・河谷玲央くん(周南市立熊毛中学校3年)
審査員特別賞・江草昌和くん(周南市立太華中学校3年)
3位・田口宗達くん(周南市立桜田中学校3年)
優勝・栗光琳華さん(周南市立富田中学校3年)
準優勝・高重一輝くん(田布施町立田布施中学校1年)
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