初めての津波想定を盛り込んだ山口県総合防災訓練に岩国支部が参加しました!
(社)山口県建設業協会(13支部、会員数611社)は、山口県と防災協定を結んでいます。このうち岩国支部は岩国土木建築事務所及び岩国市と地域協定を結んでおり、毎年9月1日に新メンバーや資機材一覧などの情報を提供し、万一の災害にも迅速に効率良く対応できる体制づくりを行っています。
岩国支部では、8月26日(日)に行われた「山口県総合防災訓練」に参加。関連組織との連携を確認するとともに、会員の防災意識向上に一役買いました。
山口県総合防災訓練は、毎年「防災の日」である9月1日に近い日曜日に行われています。今年は初めて岩国市と和木町という複数市町で開催。121機関、約1400人が参加しました。また、一昨年の東日本大震災を教訓に、初めて津波を想定した訓練も行われました。
会場の一つ岩国港では、瀬戸内海の沿岸部に高さ3mの津波が到達するという想定で訓練が行われました。午前9時45分、津波サイレンと場内アナウンスを合図に訓練開始。岩国海上保安署の巡視艇による避難広報や船舶の沖合避難、海上自衛隊岩国基地の航空機を使った偵察、漂流者救出などが実施されました。
岩国支部もここに参加。津波によって流され、放置された自動車をJAFと協力して撤去する訓練を行いました。
このほか、和木中学校では地震を想定した訓練も行われました。地震発生を受けた際の避難訓練のほか、消防隊員による倒壊した建物からの救助訓練、災害派遣医療チームの訓練、消火栓が使えないことを想定し、河川から消火用水を引いての放水訓練などが行われました。
放置自動車撤去訓練の指揮をとった岩国支部長の森近さん(株式会社ボスコ代表)は「土木建築事務所や岩国市と協定を結んでいますが、これまで有事の際には情報が錯綜してうまく機能しないこともありました。私たち建設業者は日頃から各地の現場で仕事をしていますから、地元の道路や建築物などの状況はよく把握しています。復旧工事の中心的な役割を担うのも私たちです。このため、持っている資機材や重機の保管先などの情報を関係機関に提供するとともに、情報がスムーズに伝達されるようなシステムづくりを心がけています。今回の防災訓練への参加もその一環で、復旧作業の訓練だけではなく、関係機関との連携強化、会員の意識向上に結びつけたいと思っています」と話しておられました。
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